— 水産課題研究に向けた学びと交流—
2025年7月16日(水)、宇和島南中等教育学校5年生および宇和島水産高等学校の1~3年生、あわせて20名の生徒と引率の高校教員4名が、南予水産研究センターを訪れました。今回の訪問は、両校で実施されている水産課題研究の一環として行われたものです。
前半は、大学生の案内によってセンター内の施設をグループごとに見学。実際の研究現場に触れることで、水産研究の最前線について理解を深めました。
その後、南水研の後藤先生より「課題研究の進め方」についての講義が行われました。講義では、高校生が研究テーマを選ぶ際に大切な視点として、「本当に興味を持てるテーマかどうか」「実現可能な範囲か」「新たな発見が期待できるか」「周囲のサポートが得られそうか」といった点が紹介されました。また、研究を調査研究・観察研究・文献調査(レビュー研究)などのタイプに分けて考えることで、より計画的に研究が進められることも伝えられました。
後半には、研究課題ごとに5つのグループに分かれ、南水研の教員1名と大学生1~2名がそれぞれのグループに加わってディスカッションを行いました。グループの中には、まだテーマを模索中のところもあれば、すでに研究計画を立てて取り組みを進めているところもあり、さまざまな段階の生徒たちが意欲的に研究について話し合う姿が印象的でした。
今回の訪問を通して、生徒の皆さんにとって課題研究に対する理解がより深まり、今後の研究活動に向けた新たな視点やヒントを得る貴重な機会となりました。南水研では、今後も地域の教育機関との連携を通じて、次世代の水産人材の育成を支援してまいります。


