特命教授

    南予水産研究センター 
    若林 良和特命教授Yoshikazu Wakabayashi
    水産社会・文化研究分野

    地域水産業や漁村地域を社会学や文化人類学の視点から多面的、かつ、総合的に問い直すことは、産業振興と地域活性化の基点だと考えます。水産業の産業構造や漁村の社会構造・生活文化を明らかにして、未来志向の地域水産業・漁村地域のあり方を究明します。特に、「ぎょしょく教育(水産版食育)論」や「カツオ産業文化論」から、地域のステークホルダー(関係諸団体)との協働で、産業社会や地域社会のイノベーションをもとに、新たな「共創」を試みたいと思います。

    南予水産研究センター 西浦ステーション
    松原 孝博特命教授Takahiro Matsubara
    生命科学研究部門 水産増養殖学

    愛媛県および愛南町と連携し、私たちは小型のマグロ類である「スマ」(学名:Euthynnus affinis)の養殖技術を開発してきています。この研究は、スマを地域の新たな特産品として確立することを目指すとともに、持続可能な養殖マグロの新たな供給源としての可能性も探るものです。 近年では、スマの研究を通じて開発された育種を導入し、生活環を人間の手で制御する養殖技術である「完全養殖システム」を、ブリ(Seriola quinqueradiata)やマダイ(Pagrus major)といった生産量の多い重要魚種にも応用する取り組みを進めています。これにより、より高品質で美味な養殖魚の安定供給につなげたいと考えています。