えひめのスマ「媛スマ」ってどんな魚?
スマとは?
スマは、スズキ目サバ科スマ属、小型のマグロ類で肉食で、インド洋·太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布する南方系魚類です。一般サイズは体長60㎝、体重3~4㎏、大きいものは、体長1m、体重10kgに成長します。築地など中央市場には殆ど入荷されず、主に水揚げ産地で消費される稀少魚です。
体は紡錘形で、体側の後半部に鱗はなく、トラ模様胸鰭下にみられる数個の黒い小斑点が最大の特徴です。これが灸の跡のように見えることから、西日本では広く、ヤイト、ヤイトカツオ、ホシカツオ、オボソと呼ばれるほか、地方ではスマガツオと呼ばれています。
食味は、さっぱりした脂のりの中トロで、刺身、炙り、漬け等の料理のほか、酢飯にあいます。
「媛スマ」とは?
「媛スマ」は、愛媛県産の養殖スマを包括した愛称です。愛媛には「伊予の媛貴海」というスマのブランドがありますが、媛貴海以外のスマも他の産地と差別化するために、「媛スマ」を命名しました。
赤ちゃんから海にでるまで
育成水槽の中の排卵前の優良親漁です。海上の水温はまだ冷たいけど、早期種苗生産に向けてスタンバイです。ちなみに1歳児です。
ホルモン打ちと親子鑑定で、早期種苗(しゅびょう)の優位性が出て来るよね。研究者達の新たな命の吹込みの挑戦がはじまりました。がんばって!
受精卵の収獲だけど、排卵タイミングがあるようで、時間(産卵時間帯)通リにはいきません。日によって違うみたいです。
「いのち環境」濾過水槽が凄い。クリーンで安全な海洋水が豊富にあるので、新たな技術を支えています。
「いのちの環境」授精卵孵化水槽。ゆりかごのようなビック水槽で、新たな息吹の誕生に感激!これって優良親魚選抜のスマ仔魚(しぎょ)です。
サイズごとの選別。赤ん坊を触るタッチで、稚魚を幾つかのタンクに選別します。しかし、この時期は共食いが多くて、研究者は目を離せません。
とても良い動きをしていて、元気です。サイズごとの選別後は、給餌を速始めないと、生き残れません。
沖だしの作業が始まりました。ホースを使いサイホンで吸い上げます。魚に傷つかずに海洋の生け簀まで流し込まれます。
陸地の飼育場施設から手前の中間育成用の生け簀まで150メートル以上あるけど、魚にとっては快適にホースの中を泳ぎきっています。
沖だし完了!これから少しの期間中間育成するけど、成長が結構早いので、直ぐにでも養殖生産者に出荷することになります。大きくなりますように。
活魚船が中間育成した筏に横付けしました。生産養殖場の池入れの為、出荷作業しています。かわいい子供に旅をさせるようですね。
大きな養殖用生け簀に放たれたけど、かなり広い生け簀です。年内には出荷サイズに仕上がります。