スマについて

カツオ漁師は「カツオよりおいしい!」

マグロ養殖業者は「クロマグロよりおいしい!」という幻の魚


スマの生態


スズキ目サバ亜目サバ科マグロ族スマ属に分類されるマグロやカツオの近縁種。地方では、ヤイトガツオやオボソと呼ばれる。日本近海では、黒潮海流が流れる地域で稀に水揚げされる。大きな群れを作らないため、狙って漁をできず、幻の魚と呼ばれている。南予地域で養殖すると、2歳で体重2-3キロになる。南予の産卵期は7-8月。

スマの特徴


ヤイトガツオの異名のとおり、胸鰭下方の腹部に複数あるお灸の痕(やいと)のような黒斑がある。体型は紡錘型であり、遊泳の抵抗を最小限とするために、ヒレをたたむと身体に格納され、高速遊泳を可能とする。

体表には鱗がないため、スレにたいへん弱い。

“媛スマ”と“伊予の媛貴海”

“媛スマ”は完全養殖種苗から愛媛県で養殖されたスマの総称。宇和海のきれいな漁場で丁寧に育てられた愛媛県のブランド魚。なかでも、体重2.5キログラム以上、背中側の脂肪含有率25%以上のプレミアムなスマは、“伊予の媛貴海”と呼ばれている。若いスマはきれいな淡紅色の身ですっきりとした上品な味。“伊予の媛貴海”は、全身トロとよばれる濃厚な味わいが特徴(写真)。

寿司や刺身で食べるととても美味しい