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センターの活動

活動 46. 製鉄実験の実施(11月5・6日in新見市)
センターでは、11月5・6日に岡山県新見市で行われた製鉄実験に、例年に引き続き参加しました。 今回は愛大15号炉(14号炉についてはこちらクリック)を構築し、銑(ズク)生産を目標に操業を行いました。
モデルとなったのは、福島県南相馬市横大道遺跡で発見された、古代(8世紀後半・奈良平安)東国の半地下式竪形炉(5号炉)であり、 日刀保たたらの木原明村下(むらげ)の御指導の下、竪形炉を復元しました。
地下構造の設置と炉の構築に二日を要し、5日深夜からおおよそ14時間の製鉄操業となりました。
今回モデルとした横大道5号炉は、もともと銑鉄生産かサヒ(粗鋼)生産かで議論がありましたが、出土遺物の成分分析などから銑鉄生産の可能性が説かれていました。 これを元に、砂鉄を原料として操業を進めた結果、5キロに及ぶ銑鉄(炉外へ流出したもの)および炉底に生成された銑鉄を得ることができました。
これにより、前回大学で実施した箱型炉による銑生産実験とともに、古代銑生産の復元にさらに近付いたとともに、古代東国における銑生産の議論に光を投げかけることとなりました。
今回も県内外から多くの方々にご来場いただき、操業に携わっていただき、また現場で議論を重ねながらの実験となりました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。


横大道5号炉 築炉
モデルとなった横大道5号炉 築炉の様子、送風管の角度について議論

実験炉 作業風景
完成した実験炉、高さ175cm 夜を徹しての作業
 
銑鉄の流出 銑鉄
見事に銑鉄が流れ出しました 鉄滓の下、赤く熾っている部分が銑鉄
今回も県内外から多くの方々にご来場いただき、操業に携わっていただき、また現場で議論を重ねながらの実験となりました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

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