令和5年度 第4回 地域創生イノベーター育成プログラム(南予)を開催しました。
地域創生イノベーター育成プログラム(南予)第4回を令和5年10月14日(土)9時00分~16時50分に開催しました。1限・2限は愛媛県歴史文化博物館で、3限・4限は地域協働センター南予講義室で実施しました。参加した受講生は、1限2限が21名、3限4限が20名でした。
1限目と2限目は、愛媛県歴史文化博物館の大本敬久専門学芸員から、「愛媛県内の災害史に関する講義」「愛媛県歴史文化博物館の展示案内」と題して講義及び展示物について解説していただきました。
1限目の講義では、南予地方の地震・津波史から過去の災害状況について説明いただきました。災害の歴史を学ぶことにより、今後30年以内に70~80%程度の確率で迫りくる南海トラフを震源とする巨大地震への備えについて、地域状況及び地域課題から学ぶことができました。最後に「災害の歴史を伝える=「命」をつなぐ防災へ」とのメッセージがありました。
2限目の博物館の展示案内では、常設展示と題しての歴史展示館では、原始・古代から近・現代までの愛媛の歩みを一般庶民の生活を中心に、それぞれの時代を象徴する建物を実物大で復元するなどの状況を、また民俗展示館では、愛媛の祭りと芸能や海、山、里における人々のくらしぶり、四国遍路の変容などを解説いただきました。歴史系博物館としては全国でも有数の規模を持つ当館であり、時間が足りなくてもう一度来館したい受講生の声が多数ありました。
3限目と4限目は、一般社団法人 えひめ暮らしネットワーク参事の山口聡子南予移住マネージャーから、「南予サインというコワーキングスペースのHUB拠点とHUB人材について」「南予の移住促進と課題」と題して講義いただきました。
3限目の講義では、HUB拠点及びHUB人材(問われる力)について解説があり、自己紹介の後、今まで活動された「地域おこし協力隊」「えひめ地域活力創造センター」「えひめ暮らしネットワーク」「日本ワーケーション協会」「南予サイン」「移住マネージャーの取組」について説明いただきました。その後、「自分と周りの資源発見ワーク」「チームでつなごう価値創造ワーク」についてワークショップを行いました。ワークショップの後、全体共有として各ブース分けしている4グループの取り纏め結果を発表しました。
4限目の講義では、愛媛県及び南予の移住者の状況や南予地方の課題について説明があり、その後、「自分の身の回りの課題」「移住課題」「移住促進のアイデアを生み出す」について、ワークショップを行いました。ワークショップの後、全体共有として各ブース分けしている4グループの取り纏め結果を発表しました。
最後に「身体の知性との統合」と題して、①頭に知としていれたこと ②自分の中で咀嚼する ③心を使う ④腑落ちする、腹で決める ⑤手を使い表現する ⑥足を使って行動する ⑦自身の血肉にする・排出する(放す・余白・地に還元する)ことの解説がありました。