令和4年度 第2回 地域創生イノベーター育成プログラム(南予)開催

2022.09.17 教育活動

地域創生イノベーター育成プログラム(南予)の第2回が開催されました。今回は、地域課題の明確化の方法などについて、講義と演習を組み合わせた授業でした。

 1限目は、地域協働センター南予センター長の松村暢彦さんから、「経験学習にもとづいた学習方法~社会人になって何をどう学ぶのか~」について、「深く、大きく考えて行動する」ことの重要性をコルブの経験学習理論を用いて大学教育の実例を踏まえながら解説いただきました。その際には、Repeat、Respect、Rockの3Rに留意すること、内省化と教訓の概念化がキーとなることを話しました。そのうえで、自分の学習スタイルの幅を広げて、状況に応じた学習スタイルを使えるようにすることがこれから必要とされることを紹介しました。 松村暢彦先生の講義

 

 2限目は、地域協働センター南予副センター長の前田眞先生から「地域課題の抽出と明確化の方法」について講義いただきました。これから目指すべき地域社会として、制度と非制度とのコラボレーションができる社会を想定して、地域で取り組み必要のある課題解決に向けてのプロセスを示しました。その後は、「公共施設にあるトイレットペーパーが持ち替えられる現象」をテーマにしてグループディスカッションを行いました。 前田眞先生の講義
 3限目は、ファシリテーターの岩下紗矢香さんから「グラフィックレコーディングとファシリテーション」について講義及び演習を行いました。グラフィックレコーディングは、業務の打ち合わせなど日常から使えることを教えてもらって、即実践。マジックの持ち方、線、丸の書き方など基礎から教えてもらって、わかりやすい文字の書き方。二人一組になって「最近で嬉しかったこと」について話す、聞いたことをまとめるというワークまで濃密な90分間でした。グラフィックレコーディングという言葉をはじめて聞いた人も日々の中で「やってみよう」と思う実践的な授業でした。 岩下紗矢香先生の講義
4時限目は、地域協働センター南予・副センター長の笠松浩樹先生から「課題の明確化の実践」について話していただきました。ワールドカフェ方式で「環境問題」、「産業振興」、「活用できる地域資源」のテーマごとに意見を出し合いました。3限で学んだグラフィックレコーディングを早速使っているグループもあってとても頼もしく思いました。 笠松浩樹先生の講義

4限目の問題意識にもとづいてグループに分かれてプロジェクト研究に10月から入ります。昨年度とは異なり、受講生の一人一人の問題意識にもとづいて多様な講義から選択して受講することになります。11月の中間発表ではどうなるか楽しみにしています。