【協力報告】みかめやってみん会主催「三瓶の伝統行事講演会」

6月28日(日)13:30から、西予市三瓶町の地域づくり団体「みかめやってみん会」の主催で、西予市三瓶町内の祭り・芸能の継承と今後を考える講演会が開催されました。本センター大本敬久副センター長が講師として登壇するなど、本講演会の準備・開催に本センターとしても地域人材の育成を目的に協力をしてきました。


大本副センター長の講演では、三瓶町内の秋祭り(牛鬼・四ツ太鼓・五ツ鹿踊り・相撲甚句・唐獅子など)とともに、神楽、朝日文楽などの伝統行事を紹介するとともに、愛媛県内での祭り・芸能の地域差を取り上げながら、三瓶の地域文化の特徴を紹介しました。
そして、三瓶町では、50年に1度、三瓶神社還幸祭が行われます。現在、西予市宇和町岩木に鎮座する三瓶神社のご神体が三瓶町の日吉崎の流れ着いたものの、その後、社地が7度も遷座を繰り返し、江戸時代後期からは岩木に鎮座。そして、もともとご神体が流れ着いた三瓶町に、50年に一度、神輿に乗せられて三瓶各地を渡御するという行事で、前回は昭和61年(1986年)に盛大に実施され、次回開催が2036年。あと10年とせまっており、広く市民、関係者にこの還幸祭について歴史、文化財的価値を周知し、そして地域活性化への繋ぎ方などについても考えてもらえるよう、講演内で紹介しました。この「三瓶神社」のご神体が流れ着いてきた伝承に基づき、「三瓶町」の町名の由来ともなっており、三瓶町の方々には関心の高い祭り文化となっています。

講演会は、主催者の予想では参加者50人程度でしたが、当日参加者は倍以上の100名を超えていました。予備の椅子も足りず、立ち見あり、という状況に。そして現在、三瓶神社が位置する宇和町側からの参加者も多く、配布資料まったく足りなくなったりするなどの想定外でしたが、それだけ地元のみなさんの関心が高いことの証明で、みなさん熱心に参加されていました。

そして、今回の講演会では、これまでこの三瓶神社還幸祭についてアンケート調査を進めたり、前回1986年の実施映像を基に『岩木文化遺産パンフレットⅡ』で調査成果を刊行した愛媛大学社会共創学部の文化資源マネジメントコースの田村侑大さん、藤井凜太郎さんが、調査成果を発表し、本学の学生も今回の講演事業に貢献してきたところです。
2036年の三瓶神社還幸祭まで、これから10年。還幸祭をどのように準備して、実施していくのか。歴史を調べ、無形の文化財としての価値を見定め、前回の経験者からの体験談・記憶もまとめていく。そしていまの時代に合わせた開催規模・方法を模索し、住民合意形成をはかっていく。この還幸祭がひとつの契機として三瓶町、そして西予市での地域活性化についてみんなで考え、行動する。今回の講演会は、そのスタートになったのではと思っています。







