【イノベーター育成プログラム南予】大阪府からの高校生体験授業

2025.11.02 教育活動

本日は、「地域創生」をテーマに愛媛県内で観光資源や過疎地域の現状についてフィールドワークを進めている大阪府の関西創価高校の生徒20名が、愛媛大学地域協働センター南予を訪問し、本センターで実施している「地域創生イノベーター育成プログラム南予」の模擬授業を体験しました。

都市部の若者から見た愛媛県南予地域の課題、そして解決策を考える2コマ分の授業です。1コマ目は「地域課題の抽出と明確化の方法」をテーマに、人口減少の続く南予の地域資源である伝統的な祭り・行事の現状を紹介して、高校生視点で、魅力、課題を明確化して、どのように「自分たち」が関わって実践することができるかを考えました。

2コマ目のテーマは「近畿・四国地方での南海トラフ地震対策の現状と課題」。愛媛県南予地域も、同じく大阪府でも、将来発生が予測されている南海トラフ地震では地震による揺れ、そして津波による浸水被害が想定されています。愛媛・大阪での過去の南海地震(1854年安政南海地震、1946年昭和南海地震)で各地でどのような被害があったのか、そしてその被災の事実が「自然災害伝承碑」や防災学習などを通じて、どのように記憶が継承されているのか、もしくはどうのように忘却されていったのかを解説しました。そして南海トラフ地震が発生した際に、どのように津波避難の行動をはじめて、命を守っていけばよいのか、グループワークで考えてみました。

地元の視点、外部からの視点、大人の視点、高校生の視点。さまざまな見方、意見が出てくる中で、地域社会の持続可能性や、防災対策を自分事として捉える機会になったのではないかと思います。

愛媛大学地域協働センター南予では、今回のように、南予以外、県外からも、南予地域を事例とした地域創生に向けた学び・団体研修の希望がありましたら可能な限り対応いたしますので、あらかじめご相談ください。