令和7年度地域創生イノベーター育成プログラム南予スタート、今年度も・・・なかなかハード?

2025.07.27 教育活動

令和7年度の愛媛大学地域創生イノベーター育成プログラム(南予)が始まりました。27名の受講生が、これから来年1月までの半年間、地域協働センター南予の講義室を拠点に、グループワークを中心としたプロジェクト研究などの活動を進めていくことになります。

このプログラムは、愛媛県および南予地域(内子町、大洲市、伊方町、八幡浜市、西予市、宇和島市、鬼北町、松野町、愛南町の9自治体)をフィールドとして「地方」、「地域」の現状や課題に対して理解を深めるとともに、課題解決に向けたアプローチ方法の知識理解と技術修得をめざし、プロジェクト研究を通して具体的な課題の解決方法を提案するプロセスを経験することで、「地方創生イノベーター」として地域に貢献できる人材を育成することを目的として開講しています。

第1回目の7月26日(土)は、まず午前中の2限分。地域協働推進機構の杉森正敏機構長より、愛媛大学のビジョン・戦略・取り組みについてお話があり、愛媛大学における研究・教育を通じた地域活性化の取り組みをご紹介いただくとともに、南予地方の現状・課題についての問題提起をしていただきました。

また、地域協働センター南予の松村暢彦センター長からは、イノベーター育成プログラム(南予)の履修の流れや特徴、ねらいなどのガイダンスとともに、受講を通して自らのライフキャリアを築き上げていくために、ミッションやビジョンをどのように設定、構築していくのか、また、そのためのスキルの獲得や経験の積み重ねについて、ご自身の研究、教育、地域活動の経験も紹介しながらご講話いただきました。

午後の2限分は、地域協働センター南予センターのプロジェクト担当教員(松村暢彦、前田眞、笠松浩樹、大本敬久)4名が講師となり、グループディスカッションを行いました。まずは各受講生からの自己紹介を行い、南予地域の現状、課題、今後取り組みたいことなどをグループごとに議論し、これから半年にわたるプロジェクトのテーマを設定し、グループ発表、ふりかえりをして、初日は終了しました。

今年度の地域創生イノベーター育成プログラム(南予)の受講生は、南予地方の自治体職員(内子町から愛南町までの南予全自治体からご参加)、企業関係者、地域おこし協力隊など様々な立場の方々にご参加いただいています。

そして今年度からは「プログラムデザイン修得コース」を新設し、南予地域の高校生でも受講しやすいコースを設定しました。今回、南予地域の4校から計4名の高校生が参加することで、受講生は高校生から社会人まで幅広い年齢構成となりました。また、南予地域からの参加だけではなく、松山市や県外からもご参加いただいています。

地域創生に向けて各自が主体的な活動を推進するために学び、活かしていく目的を持ちながら、さまざまな立場の受講生が交流しながら協働していく。人口減少が著しく進行し、様々な課題が顕在化している南予地域において、このイノベーター育成プログラム(南予)の受講生構成の多様性から生まれる成果は、今後の南予地域を考えていく上で、大きなヒント、可能性にも繋がっていくと期待をしています。受講生のみなさま、半年間、どうかよろしくお願いいたします。

次回は、8月23日(土)の開催となります。「地域課題の抽出と明確化の方法」、「ファシリテーションとグラフィックレコーディング」に関する講義を、地域協働センター南予の講義室で行います。