フィールドワークプログラム「山間部における持続的な集落構築の可能性」(松野町)を開催しました。

2024.09.14 教育活動

愛媛大学地域協働センター南予は、今後の地域創生イノベーター育成プログラム(南予)のコンテンツ充実のため、今年度、南予各地の現地、現場を実際に見学したり調査したりするフィールドワークプログラムを試行的に実施しています。

本日9月14日(土)は、松野町でのフィールドワーク。「山間部における持続的な集落構築の可能性」をテーマに、国の重要文化的景観に選定されている「奥内の棚田」の保全状況や継承に関する現状と課題などを調査、見学しました。参加者は南予センターの教職員、イノベーター育成プログラム受講生の計4名。

「奥内の棚田」では松野町教育委員会の亀澤一平氏、奥内の里保存会会長の井上一弥氏、井上正氏から、奥内について地形と立地、森林環境、土壌、水と棚田との関係、集落の歴史的変遷、集落の社会組織、土地所有の形態、耕作地の現状、棚田百選や「つなぐ棚田遺産」、重要文化的景観選定への経緯、選定後の保全活動や今後の保全に向けての課題、地元の松野東小学校での連携で実施している「おくうち棚田学」、移住、定住を視野に入れた関係人口増加の取り組み、今後のガイダンス施設の計画等についてお話をうかがいました。午後には、目黒地区の目黒ふるさと館を訪問、見学し、国指定重要文化財の目黒山形模型を実見しながら、集落の景観の変遷や南予地方(宇和島藩、吉田藩)の山間集落の歴史を学びました。