2050年カーボンニュートラルに向けて

 地球環境問題は一層深刻化かつ複雑化して私たちの前に立ちはだかっており、価値観の見直しと新たな社会システムの構築が不可欠な状況となっています。いまこそ、私どもは、環境問題を中心に据え、「地球及び人類が持続できる世界」を探求すべきと思います。 本学は、わが国の多くの大学や省庁によって令和3年7月に設立された「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画しており、その中でも、テーマ別のワーキンググループにおいては、「地域ゼロカーボンワーキンググループ」に所属しております。 「地域とともに輝く大学」を基本理念に、愛媛県内各地域との連携を拡充し、 2050年カーボンニュートラルに向け、全学を挙げて取り組んで参ります。

取組み、研究紹介

 2050年カーボンニュートラルに向け、2022年4月から2028年3月までの第4期中期計画期間の目標のひとつとして、「カーボンニュートラルをはじめとする地域の持続的発展に資する取組みを実施する」ことを設定しました。
 具体的な評価指標としては、以下の項目を定めています。

 1)公募型研究支援制度を活用した地域連携事業の実施件数を毎年度3件以上
 2)組織的に実施するカーボンニュートラル達成に向けた研究課題への支援件数を累計6件以上

 ここでは、本学の取組みの他、カーボンニュートラルに資する研究も随時紹介していきます。

令和4年度産学連携推進事業 カーボンニュートラル拠点形成支援

産学連携推進本部では、カーボンニュートラルやグリーンイノベーションに資するプロジェクト研究で、研究拠点形成を目指す取り組みを学内公募し、令和4年度は、以下の2課題を採択しました。

(1)理工学研究科
電熱併給型e-Fuel製造技術の開発(令和4年度支援額 300万円)

(2)植物工場研究センター 
みどりの食料システム2050年達成に向けた
愛媛大学アグリカーボンニュートラル研究拠点形成(令和4年度支援額 200万円)

愛媛県地域の脱酸素社会を実現する愛媛大学カーボンニュートラル・グリーンイノベーション拠点の創出事業

 産学連携推進本部では、カーボンニュートラルに向けた知見・技術の社会実装等を推進する地域連携、人材育成、先進的取組や研究成果の応用・展開等を議論する仕組みを学内公募し、令和4年度は、以下の2課題を採択しました。

(1)社会共創学部
二酸化炭素吸収能力を高める森林管理方法の確立とその市民活動への誘導(令和4年度支援額 30万円)

(2)社会連携推進機構
愛媛大学ゼロカーボンキャンパス化アイデアコンペティション(令和4年度支援額 30万円)