センターの活動
57.第12回アジア歴史講演会(2012年10月26日)
アジアとアフリカの境界、スーダンに忘れ去られようとした古代鉄器文明があります。その文明とは、古代
エジプト文明との関わりの中で生まれ、そして独自の文化を育み発展した「メロエ文明」です。近年、メロエ
文明を発展させたものは、彼らが持つ製鉄技術であったことがわかりつつあります。今回は、日本では
あまり知ることができないメロエの鉄器生産に関する遺跡の現状とその研究について、関広尚世氏に
お話ししていただきました。氏は、丹念に遺跡を歩き回ることで、多くの新しい知見を得られています。
なかでも、黒い山に見えるほどの鉄滓の廃棄についての見解は、内外の考古学者にも遺跡の重要性を喚起すること
につながっています。
メロエ文明の中心都市であったメロエ遺跡は、2011 年に世界遺産に登録されました。 しかし、保存状態は良くなく遺跡の利活用にもほど遠い現状とのことです。こうしたスーダン共和国が 現在抱える文化財保護の問題点を紹介しながら、遺跡保護を訴えかけられました。(こちらクリック)
メロエ文明の中心都市であったメロエ遺跡は、2011 年に世界遺産に登録されました。 しかし、保存状態は良くなく遺跡の利活用にもほど遠い現状とのことです。こうしたスーダン共和国が 現在抱える文化財保護の問題点を紹介しながら、遺跡保護を訴えかけられました。(こちらクリック)
メロエの復元ピラミッド | 講演の様子 |
メロエの黒い山:鉄滓 | 聴講者の方との活発な議論 |