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センターの活動

35−2.第3回国際シンポジウム  
『三国志 魏の世界―曹操高陵の発見とその意義―』の開催

2010年11月27日(土)・28日(日)

 第2日目には、まずカク(赤にオオザト)本性先生(河南省文物考古研究所前所長)により、出土した石牌の銘文の研究についてご講演いただきました。 「魏武王」という銘のある石牌が、この墓を曹操とする大きな根拠となりましたが、その是非についてお話しいただき、 また石牌銘に見られる副葬品目録などから、曹操の実像に迫る研究となりました。

 張志清先生には、発掘調査された漢代の諸侯・王陵の発展について論じていただきました。 これにより、墓の規模や構造が、曹操の身分・地位に合致することが明らかになりました。また、張先生には2010年に洛陽で発見された 曹休(曹操の族子)墓についてもご報告いただきました。

 講演後には、各先生にご登壇いただいて討論会を行い、会場からの質問も含めて、多くの疑問点について、明らかにしていただきました。 さらに、シンポジウムに合わせて開催中の『曹操高陵発掘成果特別展』(愛大ミュージアム)見学会を行い、直接先生方との交流を図りました。

 二日間に及ぶシンポジウムは、非常に内容の濃いものとなり、曹操墓を通じて三国時代の社会・文化について大いに学ぶ場となりました。
 また、今回のシンポジウムを契機として、河南省との交流がさらに活発になり、鉄器研究を中心に今後も密接な関係を継続していくこととなりました。 今後も、曹操高陵の情報も含め、河南省との研究交流の成果も発信していきたいと思います。

カク本性先生講演 「魏武王」石牌
カク本性先生講演の様子 「魏武王」石牌

張志清先生講演 曹休墓
張志清先生講演の様子 曹休墓と印章

討論会 展示見学会
討論会の様子 「曹操高陵発掘成果特別展」見学会
盛況でした

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