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センターの活動

24.2009年度四川省製鉄遺跡調査の報告(2009年11月31日〜12月11日)

 本年度も、成都市文物考古研究所との提携に基づき、四川省蒲江県において、製鉄遺跡の調査を行いました。また四川大学も参加し、三者による共同調査となりました。今回は蒲江県馬湖村製鉄遺跡と、鉄牛村製鉄遺跡の調査です。

 馬湖村製鉄遺跡では、唐代と思われる製鉄炉が発見されましたが、一度製鉄を行い鉄を取り出すために壊された炉を、補修して再度製鉄を行うという構造が確認されました。そういった複数利用が分かる製鉄炉址は日本でも中国でも初めての発見です。

 また、鉄牛村遺跡では、2007年度の調査を継続し、廃棄されたスラグ・炉壁の堆積を確認しました。何度も地面(作業面)を貼り直して、複数回におよぶ操業を行った状況が確認されました。

 今回の調査でも様々な成果がありましたが、正式な報告の刊行に向けて目下整理中です。ご期待下さい。

馬湖村製鉄炉 四川大学考古学系張勲燎先生と宋治民先生参観
馬湖村製鉄炉 四川大学考古学系張勲燎先生と宋治民先生参観

鉄牛村断面 学生
何度も工作面を構築しています 日中の学生が入り混じっての作業です

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