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センターの活動

8. 講演会『モンゴル・アウラガ宮殿遺跡における鉄器生産の一様相』

 今回の講演会は本年度最初のセンターの活動となります。センター長村上によりモンゴル帝国の鉄生産について調査・研究成果が報告され、また講演後のセッションでは当センターの笹田研究員と議論を交わしました。
 1206年チンギス・ハンがモンゴル高原の遊牧民を統一した後、彼の後継者は、西は東ヨーロッパ・トルコ・シリア、南はアフガニスタン・チベット・ビルマ、東は中国・朝鮮半島に及ぶ帝国を築きました。中国では元王朝を興し(1271年〜1368年)、日本にも侵攻しました(文永の役(1274年)・弘安の役(1281年))。
 日本・モンゴル共同調査隊が発掘を進めるチンギス・ハンの宮殿址であるアウラガ遺跡では、毎年新たな発見が続き、当センターからセンター長村上と研究員笹田が精力的に調査に参画しています。そして2007年には鉄器生産に関する重要な発見がありました。ユーラシア大陸にまたがる史上空前の大帝国にとって、鉄はどのような意義があったのか、発掘調査や関連の事例と結びつけながら、その実像に迫りました。

雄大なモンゴルの草原での発掘 センター長村上による講演
雄大なモンゴルの草原での発掘 センター長村上による講演

笹田研究員(左)を交えたセッション
笹田研究員(左)を交えたセッション
講演会資料集表紙の『蒙古襲来絵詞』
講演会資料集表紙の『蒙古襲来絵詞』は 鎌倉時代に描かれた絵巻物で、文永・弘安の役の様子が描かれます。伊予の大名であった河野氏も登場します。

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