センターの活動
1. 中国四川省における製鉄遺跡の調査
センターでは,2006年の準備段階から成都市文物研究所と協議書を交わし,中国
国家文物局の許可を得て,四川省において調査を進めました。中国の製鉄遺跡を
本格的に調査する唯一の海外機関です。2006年度の調査では,四川省蒲江県の製
鉄遺跡群を踏査し,戦国時代まで遡る可能性のある製鉄炉や漢代の大鉄塊を発見
しました。また関連機関において鉄器実物やスラグなどの実見・調査も行ってい
ます。
(1) 製鉄遺跡の調査
漢代の大鉄塊を発見! 計測する学生たち(四川・鉄牛村) |
炭窯の調査風景(四川・古石山遺跡) | |
漢代の製鉄炉を発見! 驚くほど残りが良い(四川・古石山遺跡) |
日中共同調査隊のミーティング (成都文物考古研究所) |
客員研究員D.グッドマン氏と地中 レーダー探査(四川・許鞋辺遺跡) |
(2) 鉄器の調査
秦代・漢代の鉄器を調査 (蒲江県文物管理処) |
漢代の鉄器を調査(龍泉駅博物館) | |
漢代の大刀を実測(卭崍市文物管理處) | 漢代の大刀。日本では体験できない残りの良さ。 |
スラグの調査(卭崍市文物管理處)
製鉄の際の残滓(スラグ,鉄滓)を観察。 | 鉄滓は工程ごとに異なる。分類作業中。 |
分類されたスラグ | スラグの図面をとる。 | スラグについて中国人研究者と 意見交換。 |