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第6回 アジア歴史講演会
弥生時代の小さき鉄製加工具たち―阿蘇・下扇原遺跡の出土品から―   

概要
 弥生時代の鉄製加工具に関しては、近年ようやく機能や使用法に関する具体的な議論が行われるようになった。 しかし、そういった議論は?等の限られた器種に限られたことであって、実際にどのような鉄製加工具の種類があったのかという点、 あるいは小型石器の機能に代替した小型鉄器がどのように対応したのかという点について、ほとんど共通見解がないのが現状である。 要は多種多様な小型鉄器に対する認識が十分ではないのである。これは当時、そういった小型加工具を製作し得たかどうかという鉄器 生産の技術と発掘の場面において微小な鉄製品を検出し得るかという現代の発掘の技術が満たされて初めて認識も深められるものであろう。         
 さて、熊本県阿蘇地方は大量の鉄製品、多数の鍛冶工房を有する集落があることで知られている。なかでも今年、発掘調査報告書が 刊行された下扇原遺跡は上述の多様な加工具論を展開するうえで重要な鉄製品を多数出土した。     
 今回のAICアジア歴史講演会ではこの下扇原遺跡と出土鉄製品に焦点を当て、弥生時代鉄製工具論の地平を広げ、また肥後における 弥生社会と鉄製品との関係について考えてみたい。
    
≪入場無料≫です。どなたでもご参加いただけます。


日 時:2010年10月9日(土) 13:00受付開始 13:30開会
会 場:愛媛大学ミューズ1階、オープン・スペース・ラボ(愛媛大学城北キャンパス内)
*変更の可能性有り。参加希望者には改めて連絡します。
内 容:
下扇原遺跡の発掘調査概要について    宮崎敬士(熊本県教育委員会)
弥生時代における小型鉄製品の諸問題   田中 謙(今治市立村上水軍博物館)
討論  宮崎、田中、村上恭通(AIC)
下扇原遺跡出土鉄製品見学会
参加希望の方は、下記の電子メールアドレスまでご連絡下さい。
murakami@ccr.ehime-u.ac.jp(@を半角に)

多数のご参加をお待ちいたしております。