2026年3月29日、PSI事業におけるアントレプレナーシップ教育の一環として、小中学生を対象とした体験型ワークショップ「好きから始まる なりたい私と最初の一歩」を、今治市内にて開催しました。本プログラムは、子どもたちに新たな価値を生み出す力や挑戦する姿勢を育んでもらうことを目的とし、今年度初めて実施した取り組みです。
当日は、松山市および今治市内の小学生とその保護者が参加し、大学生スタッフと講師陣が企画・運営を担いました。特徴的な点として、大学生スタッフが小学生一人ひとりにマンツーマンで伴走する体制を採用しました。松山市から今治市までのバス車中から大学生が児童の隣に座り、ゲームや会話を楽しみながら移動することで、会場到着前から自然と関係性が築かれ、児童が安心してプログラムに参加できる環境づくりが行われました。
午前中は、今治市のタオルメーカー「TANGO Inc.」を会場に、ショップ・工場見学を実施しました。丹後佳代取締役からは、「株式会社丹後の歩み」として、創業の背景や事業を引き継いだ際の苦労、顧客目線に立った商品開発の重要性などについて自身の経験が語られました。また、「私の履歴書」と題し、こどもの頃に好きだったことや「誰の笑顔を見たいか」といった問いを通して、アントレプレナーシップの原点について紹介があり、児童たちは社会の営みや将来について考えるきっかけを得ました。

午後は会場を今治市みなと交流センター「はーばりー」に移し、大学生スタッフの伴走のもと、「好き」をテーマにしたワークショップを実施しました。児童は自分の好きなことや気になることを書き出し、それが誰の役に立つのかを考えながら将来像を描きました。最後には、「やってみたいこと」「いつやるか」「誰とやるか」を整理した「宣言カード」を作成し、自身の“最初の一歩”を具体的な行動として言語化しました。

本プログラムは、参加した小学生にとって将来や社会を考える貴重な体験となっただけでなく、大学生スタッフにとっても、子どもたちに寄り添いながら考えを引き出すメンタリングやファシリテーションを実践的に学ぶ機会となりました。

今後も愛媛大学では、地域と連携しながら、次世代を担う人材の育成に取り組んでいきます。