================================================= 愛媛大学 防災情報研究センター         防災情報研究センターニュース               第2号 ================================================= 今回のコンテンツ <報告>第2回研究会が開催されました。 <予告>第3回研究会を開催します。   ○<報告>第2回研究会が開催されました。 防災情報研究センターでは、センター関係者の研究や活動内容に 関する情報交換を目的として、2週間に1回程度、気軽に集まって 意見交換する「センター研究会」を実施しています。 センター教員以外の方でもご自由に参加できますので、 関心のある方は、ご連絡ください。 第2回研究会   日 時  平成19年6月14日(木) 16:20〜  場 所  防災情報研究センター研究室(共通教育棟 3階)  発表者  新居浜市総務部防災安全課        防災情報研究センター客員研究員 木村英樹  発表題目 「新居浜市の要援護者避難支援プラン策定状況」  概要  新居浜市では、土砂災害の避難勧告対象地区とモデル地区 (西連寺自治会4区)において、災害時要援護者176名の実態調査 を行い、支援が必要な73名のリストを作成し、うち66名の避難支援 プランを策定した。  策定にあたっては、県内先進地(宇和島市、久万高原町)の事例を 検討し、関係機関共有方式と同意方式の併用を採用した。  策定までは、個人情報保護審査会の答申を得た上で、@対象者を 市で抽出後、アンケートによる登録同意(民生委員の協力)、 A支援者と支援方法の決定(自治会の協力)、B自治会等へのリスト と台帳の提供、という手順を経た。  特にモデル地区では、愛媛大学防災情報研究センターと市が共催 して防災ワークショップを開催した結果、自治会の活動により22名の プランが策定された。  今回最も難攻したのは、支援者(一人につき原則2名)決定であった。  今後、プラン策定区域を拡大するには、地域の自発的な取り組みが 欠かせない。(文責:木村)  発表者  愛媛大学理工学研究科 博士後期課程 松本美紀  発表題目 「新居浜市西連寺地区ワークショップ報告」  概要  要援護者支援計画において、要援護者の同意を得ることは、 支援計画を進める上で重要な課題となっている。  要援護者から同意を得られたとしても、その要援護者を支援する 住民に、要援護者支援計画の上で自主防災組織や自治会など の連携協力を依頼する必要性がある。  災害時に多くの負担と責任を強いられる地域住民から要援護者 支援のための連携協力を得ることは、行政にとって難しい問題である。  要援護者支援計画を進めるにあたり、まず支援者となる地域住民から この計画に賛同を得ることが重要である。  賛同を得るためには、要援護者支援計画を地域住民自身に地域の 課題として計画に積極的に取り組んでもらうよう促す必要がある。  既存の要援護者支援計画に、要援護者の支援者となる住民に対し、 「住民が要援護者支援計画を自身(地域)の課題として意識化させる」 ことに注目したものは少ない。  本センターでは、要援護者が居住する地区の住民に対し、全員が 要援護者支援に関わることを自身(地域)の課題として意識化させ、 共助意識の理解を促進させることを目的とし、心理学手法である 「解決志向型アプローチ」を用い、ワークショップを展開した。 (文責:松本) ○<予告>防災情報研究センター第3回研究会の開催について センター教員以外の方でもご自由に参加できますので、 関心のある方は、愛媛大学 研究協力部 研究協力課(担当:日野) Tel:089-927-8974 にご連絡ください。  第3回研究会  日 時  平成19年6月28日(木) 16:20〜  場 所  防災情報研究センター研究室(共通教育棟 3階)  発表者  理工学研究科 ネトラ プラカシュ バンダリ  発表題目 「ネパールの地震・地すべり災害」 (文責:鳥居) 「防災情報研究センターニュース」に関するご意見、ご要望、投稿、 メール配信の停止などがありましたら、以下メールアドレスまで ご連絡ください。 ■連絡先■  愛媛大学 防災情報研究センター メルマガ事務局           メールアドレス:dm-info@dmi.ehime-u.ac.jp ---- 防災センター メールマガジン dm-info@dmi.ehime-u.ac.jp ---- 防災センター メールマガジン dm-info@dmi.ehime-u.ac.jp