================================================= 愛媛大学 防災情報研究センター         防災情報研究センターニュース                     第12号  2007.8.2 ================================================= 今回のコンテンツ <報告>新潟県中越沖地震被害調査緊急報告会を開催しました。   ○新潟県中越沖地震被害調査緊急報告会を開催しました  7月31日に愛媛大学総合情報メディアセンター・メディアホール で新潟県中越沖地震被害調査報告会を開催しました。  定員を上回る126名のご参加をいただきました。誠にありがとう ございました。  報告会の概要を数回に分けて報告します。  最初に柏谷センター長より、今回の地震では公共土木施設の 被害もさることながら、経済的な被害が大きかった。特に、自動 車部品製造のリケンの被害は、自動車産業全体に及んだ。 事業継続計画の重要性が再認識された地震となった、と開会 挨拶がありました。  続いて、今回の調査団長の鳥居副センター長より「中越沖地震 の概要と調査団の活動」について報告がありました。 この中で、センターとして5名の教員が、延べ4回現地調査を実施 したこと、今回の地震が歪み集中帯で発生した逆断層型の地震で あったこと、死因について中山間部で発生した2004年の中越地 震と比べると、建物倒壊による死者数は同じであり、中越地震では これに加えて土砂崩れ、ストレス・過労によって死亡していること、 被害が局地的であり自衛隊等が集中的に投入されていたこと、盛 土、斜面崩壊などの被害が少なかったため輸送路が早期に確保さ れ多量の物資が供給されていること、などが報告されました。  東南海・南海地震では広域災害となり、中越沖地震のような自 衛隊等の集中投入が困難であり、中山間地では輸送路の復旧に 時間を要することが想定されるため、食料・物資の備蓄など初期に おいて自立できる準備が必要であると指摘しました。  また、高齢者の死亡者が多かったことより、耐震性の低い住宅の 対策について家族で話しあう必要性と家具の転倒防止金具の取り 付けの必要性を指摘しました。(文責:鳥居)         「防災情報研究センターニュース」に関するご意見、ご要望、投稿、 メール配信の停止などがありましたら、以下メールアドレスまで ご連絡ください。 ■連絡先■  愛媛大学 防災情報研究センター メルマガ事務局           メールアドレス:dm-info@dmi.ehime-u.ac.jp