大学生による災害ボランティア活動と自己効力感との関連性

2020.03.17 研究活動
対象地域 西予市、大洲市、宇和島市
担当者 社会共創学部 松村暢彦・片岡由香・羽鳥剛史

阪神・淡路大震災以降、災害ボランティアの注目度が高まっており、その中でも大学生による災害ボランティア活動が重要視されています。そこで本研究では、平成30年7月豪雨での愛媛大学における大学生の災害ボランティア活動の実態を把握するとともに大学生による災害ボランティア活動と自己効力感との関連性を明らかにすることを目的としました。アンケート結果からは、日頃の大学生活での活動が社会人基礎力に影響を与え、さらに自己効力感や重要性認知を通して災害ボランティア活動の行動変容につながっていくことが示されました。このことから、大学では正課活動とともに部活などの正課外活動にも尽力できる環境づくりや支援が災害発生時の大学生の災害ボランティア活動の参加促進に繋がることが示唆されました。

参考論文:

・松村暢彦・楠知暉・片岡由香:大学生による災害ボランティア活動と自己効力感との関連,土木学会論文集B1,Vol.75, No.1,pp.165-171,2019
・松村暢彦・渡邉敬逸・羽鳥剛史:平成30年7月豪雨における学生ボランティアの意識,愛媛大学社会共創学部紀要,Vol.3,No.1,pp.9-16,2019

災害ボランティア活動(宇和島市吉田町)

災害ボランティア活動(宇和島市吉田町)

大学生の災害ボランティア活動の意識構造

大学生の災害ボランティア活動の意識構造